衣類用防虫剤の種類と用途。組み合わせがOKなのはどれ?

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衣類用防虫剤の種類と用途を知って上手に使い分けましょう。樟脳(しょうのう)、ナフタリン、パラジクロロベンゼン、エムペントリン、ターピネオールについて書いています。

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樟脳(しょうのう)

樟脳は特異な芳香のある無色透明の板状結晶です。昇華しやすく水に溶けず、アルコールなどの有機溶媒に溶ける特徴があります。クスノキの木片を水蒸気蒸留してつくります。

セルロイドや無煙火薬の製造原料、香料、防虫剤、医薬品などに使われます。一番古くからある製剤で金糸、銀糸、金箔に影響しにくいため、和服の保管に適しています。ただし、和服や帯などに直接ふれないように注意します。

塩化ビニール、スチロールなどのプラスチック製品への使用は避けるようにします。

ナフタリン

芳香族炭化水素の一つで室温でも揮発性に富み、特有のにおいがあり、防虫・防臭剤に用いられます。効き目が長く続くので、人形の収納や標本などの長期保管に適しています。

塩化ビニール製品の保管には向きません。

パラジクロロベンゼン

無色の板状結晶で衣類の防虫剤や殺虫剤として広く用いられています。防虫剤の中でも効き目が早く広がる薬剤で、ウールやシルク、綿、毛皮などに向いています。効き目が早い分、効果も早くなくなるので注意が必要です。

塩化ビニール製品、スチロール製品、金糸、銀糸、ラメ製品、人形類、アクリル製品等の合成樹脂製品への使用は避けるようにします。

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エムペントリン(蒸散性レスピロイド)

エムペントリン自体に、においがない物質なので洋服ダンスや衣装ケースに適しています。ただし、銅を含む金属製品(真ちゅうなどのボタン)には向きません。

無臭のため取り替え時期を忘れがちなので使用期限に注意します。

ターピネオール(テルピネオール)

天然に存在するモノテルペンアルコールの一種で、カユプテ油 、松根油 、プチグレン油 などから得られます。月桂樹、ローズマリー、アニス、マジョラムなどやアキギリ属、ビャクシン属の植物の精油、およびテレビン油の成分でもあります。植物性成分の自然派衣類防虫剤で、和服・毛皮・皮革製品に使えます。

塩化ビニール、スチレン、アクリル等など製品は、変形することがあります。

衣類用防虫剤の使い方

防虫剤の蒸発した気体は空気より重たいので、衣類の上に置くようにします。衣類と衣類の間に隙間がないと防虫剤のガスがまわらないので衣類をつめすぎないようにします。

2種類以上の防虫剤を一緒に使うと有毒ガスが発生するものもあるのでまぜないようにします。単品であっても吸い込むと体に害を及ぼす可能性があります。寝室やリビングなどの長時間いる部屋に置かないようにしましょう。

防虫剤の組み合わせ

前の年の防虫剤の成分や臭気が残っているところへ別系統の防虫剤を入れると反応することがあります。二種混合により、プラスチックを溶かしてしまったり、防虫剤が液体になってシミになったりするので注意が必要です。

無臭系有臭系有臭系有臭系有臭系
ピレスロイド系パラジクロルベンゼンしょうのうナフタリンターピネオール
無臭系ピレスロイド系
有臭系
パラジクロルベンゼン×××
有臭系しょうのう×××
有臭系ナフタリン×××
有臭系ターピオネール×××

○他の製剤との併用可
×他の製剤との併用不可

無臭系:ピレスロイド系(エムペントリン、プロフルトリン、フェノトリン)⇒どの製剤とも併用可能です。
有臭系:パラジクロルベンゼン、ナフタリン、しょうのう⇒併用することはできません。

※メーカーが違っていても、製剤が同じであれば、併用は可能です。

まとめ

大事な衣類を虫食いから守ってくれる防虫剤。適切な使い方で衣類を大切に保管しましょう。

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